「このまま会社に残っていいのかな・・・」
「今の会社、辞めようかな・・・」
サラリーマンであれば誰だって必ず考えることでしょう。
給料を貰っている以上、
自分が好きな仕事や興味のある仕事ばかりではない事を頭では理解していたとしても、
心と行動がついてこないことは誰にでもあることです。
この葛藤の積み重ねが仕事に対するモチベーションを低下させ、
最終的には転職を考えることにつながるのはごく自然なことだと思います。
実際に私も転職の経験がありますので、
この気持ちは痛いほどわかります。
今在籍している会社に対しても、
うまくいかないことがあれば「転職」という言葉がうかぶことも度々あります。
転職をすること自体は悪いことではありません。
むしろ私は仕事を前向きにとらえた結果の転職や、
キャリアアップにつながる転職などは大賛成です。
またいわゆるブラック企業から抜け出すという選択として転職をすることも、
もちろん賛成です。
ですが転職をするときは必ずやっておくべきことがあります。
まずは辞める理由を整理することです。
そして抽出された理由から自分の価値を判断し、
転職先に求める条件を市場価値と比較しながら決める作業が必要です。
経験上言えることですが、どんな転職でも必ずリスクはあります。
もちろん転職のメリットもありますがデメリットも必ずあります。
これは絶対です。
ですので軽い気持ち、
もしくは簡単に転職を考えて決めてほしくないため、
自分の経験則にはなりますが、
辞める前に理由を整理することと、
自分の価値と市場価値とを比較する必要性について伝えていこうと思います。
目次
・なぜ辞める理由を整理する必要があるのか
・「後悔しない転職」になるかどうかはあなたにしかわからない
・辞めたい理由は何かを考える
・転職したい理由は具体的な内容になっているか
・自分の価値と市場価値とを比較してみる
・まとめ
ちなみに私の職歴(転職歴)は以下になります。
1社目:大手GMSに就職
(誰もが知っている大手総合スーパー、当時の売上規模はグループで1兆円以上)
2社目:中規模ドラッグストア
(当時の売上規模で約300億円)
3社目:国内大手ドラッグストア
(当時の売上規模で約2,000億円)
4社目(現在):調剤メインの薬局
(店舗数は20店舗ほどのローカルチェーン)
なぜ辞める理由を整理する必要があるのか
先ほども述べた通り、
転職すること自体は良いことであると私は考えています。
しかし必ず転職にはリスクがあります。
と言いますか、リスクのない転職は絶対にありません。
どんなリスクがあるかというと、
次に選んだ会社が今の会社よりいい環境であるかの保証がないからです。
もしかしたら転職先に選んだ会社よりも、
今勤めている会社の方がより条件の良いことだってあるわけです。
転職したらバラ色の会社が待っている・・・という確証は全くありません。
場合によっては転職せず今の会社に残ったほうがいい場合も多いにあり得るのです。
ですから辞めたい気持ちは私も理解しますが、
実際に辞めるかどうかを考え判断するのであれば、
まずは何で今の会社を辞めたいのかを整理する必要があります。
むしろ自分の気持ちを整理しないのであれば転職なんてするべきではありません。
「後悔しない転職」になるかどうかはあなたにしかわからない
自分が仕事でつらい思いをしている時、
例えば友人の職場が、
あるいはSNSやTVなどで注目された企業が、
もしくは仕事でつながりのある取引先の会社が、
めちゃめちゃ輝いて見えることありますよね。
ことわざにもありますが「隣の芝生はなんとやら・・・」っていう感情です。
友人や知り合いの方から、
「うちの会社は残業が少なくて良い環境だよ」とか、
「結構休み多いよ」とか、
「給料は他の会社より良いかもね」など、
そんなこと言われてしまえば、もう何を見ても魅力的に感じることだと思います。
確かに良い面はその言葉通りでしょうけど、
いい条件がそろっているだけの企業は存在しません。
必ず負の面はどの企業にもあります。
気持ちが落ちている時ほど、
どうしたって良い面を見たくなるわけで、
悪い面を見ることが出来ない・・・というか見たくないのが人間の心情だと思います。
よく「後悔しない転職」と言いますが、
この後悔しない転職をするかしないかを決めるのはあなた自身です。
友人が良い条件だと感じたことが、
あなたにとっていい条件にならない場合もあります。
例えば友人から「うちの会社は給料が高い」と言われたとして、
あなたにとって「給料が高い」という基準額はいくらでしょうか。
そしてその基準額が友人と同じ額だとイメージしているでしょうか。
あなたにとって「給料が高い」という月収が50万円だと仮定します。
しかし友人は40万円が「給料が高い」金額だとしたら、
ずれが生じるわけです。
もしあなたが実際に貰っている月収が40万円以上であるならば、
転職することで給料が下がってしまうことになります。
今回の例は少し雑な例ではありますが、
理解してほしいのは他人の基準で物事を判断するのではなく、
自分自身の基準を決めて物事を判断する必要があるということです。
「後悔しない転職」に少しでも近づけるには、
他人の物差しを使って判断するのではなく、
自分自身が基準を設けて判断するしかありません。
自分で考え判断しない限り「後悔しない転職」になることは決してありません。
辞めたい理由は何かを考える
前置きが長くなりましたが、
自分の基準を決める前にそもそも何で今の会社を辞めたいのかを、
まずは整理してみてください。
そしてその理由が本当に転職しなくては解決しないことなのか、
今の会社でも解決できる術があるのではないか、
を考えることが必要だと私は思います。
理由をあげる際には出来れば紙に書いていった方がいいと思います。
紙に書くと記録として残せますし、
箇条書きでもどんな書き方でも実際に文字に書きだすことで、
自分の考えもよりスムーズに整理することが出来ます。
紙に書くのが面倒であればWordやExcelなどに打ち込んでもいいでしょう。
スマホのメモ帳アプリなどでもOKです。
まずは思いつくままどんどん書いてみましょう。
一通り書き終えたのなら、その内容をもう一度読んでみてください。
おそらく内容が似た理由がいくつか出てくるはずです。
類似した理由は自分の感覚でいいのでグループ分けをしてみましょう。
内容が少しずつすっきりすると思います。
そして自分の不満の偏りも見えてきたのではないでしょうか。
この偏りがおそらくあなたが今不満に思っている最大の理由になるはずです。
転職したい理由は具体的な内容になっているか
さて実際に退職したい理由として挙げた内容ですが、
次に重要な点としてより具体的な表現(分析)になっているかを考えてください。
転職理由が「何となく」で明確でない場合、
具体的ではなく抽象的になっている理由が多い場合は、
絶対に転職を進めるべきではありません。
例えばあなたが今の会社ではスキルアップが出来ないと感じているとしましょう。
ここで考えてほしいのはあなたが思い描くスキルアップとはなにかということです。
何でスキルアップしたいと思ったのか?
どんなスキルが必要だと思ったのか?
そのスキルはいつまでに身に付けるべきなのか?
今の職場では何でスキルアップできないと考えたのか?
そのスキルアップは転職しないと身につかないことなのか?
スキルアップすることでどんな将来が展開するのか?
などなど・・・
出来る限りイメージしてみてください。
もしイメージがうまく湧かないのであれば、
もしかしたらあまり重要な理由ではないのかもしれません。
なぜ退職理由をより具体的にする必要があるのかというと、
そもそも退職するほどの大きな理由になっているのかというの確認と、
自分自身の分析(自分の価値)をより正確に理解することにあります。
これらをより具体的にイメージできないと、
実際の自分と市場価値との比較が出来なくなってしまうからです。
自分の価値と市場価値とを比較してみる
辞める理由を整理すること、
その理由をより具体的にイメージすることで、
今の自分自身の価値を理解することが出来る様になり、
次に転職する会社にどんな条件を求めるのかが浮かんでくることでしょう。
この転職先に求める条件もできる限り具体的にイメージできた方が良いです。
ただしここで注意しなくてはならないのが、
自分が求める転職条件と市場価値から判断される条件とで、
どれくらいの差があるのかを知る必要があります。
同じ環境にいると物事の判断基準がだんだんと偏っていきます。
職場内で決めたことが正しいと思っていても、
外から見ると違和感を覚えることも多々あります。
よく言われる「会社の常識は社会の非常識」です。
もちろんこれは良いことも悪いことも含めてです。
自社では良いことと判断したことが他社にとっては悪いこともありますし、
自社にとっては悪いことと認識したことが、
実はそうでも無かったなんてこともありうるのです。
自分が感じていることや基準にしていることが、
実際に市場と比べて乖離があるのかないのかはとても重要です。
仮の話としてあなたが30歳で月収30万円で働いているとしましょう。
もしもっと月収を上げたいと考えていた場合、
転職先の業界の30歳における平均月収が30万円より高いのであればいいですが、
逆に低いのであればより転職先を見定めしないと、
かえって月収を減らしてしまう可能性もあるわけです。
今の職場に不満を持っている基準が、
市場の判断基準との乖離があるのかどうか、
これも大事な転職を決める上での重要なポイントになります。
そしてあなたが転職先に求める条件が、
市場価値と比べて妥当であるかも重要です。
そもそもあなたは転職先の企業から、
「あなた」を選んでもらう必要があります。
あなたが月収30万円を希望したとしても、
企業から30万円の価値がある人材だと認識されなければ、
採用されることはありません。
市場価値や動向を理解しつつ、
自分の求める条件が転職先の企業から見て許容範囲なのかどうか、
よく考える必要があります。
まとめ
転職すれば今よりもバラ色の人生が待っているかというわけではありません。
確かに今の職場や環境に不満を持つ方は多いと思いますが、
どんな職場であってもあなたが100%満足できる職場はこの世にありません。
仮に上手に転職出来たとしても、その転職先ではまた別の不満を感じるものです。
ですから転職はリスクがあるということを認識する必要があります。
リスクがあるからこそ、
今の自分が本当に不満に感じていることは何か、
本当にこの職場から去りたい理由は何か、
自分が次の転職先に求める条件が市場基準とどれくらい乖離しているのか、
をよく考えることが重要です。
そして何より転職先の企業からあなたを選んでもらわなければなりません。
自分の価値をはき違えてやたらと高い条件を設定すると、
どこの企業からも誘われなかった・・・
という結果も多いにあり得るのです。
ハラスメントなど精神的に追い込まれている状況では別のはなしになりますが、
基本的に転職を決めることに焦る必要はありません。
世の中には会社は数多く存在します。
慌てなくても会社はたくさんあります。
会社は逃げませんからじっくり考える時間を作ってください。
少しでも参考になったら嬉しいです。
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