給料は低いよりも高いほうがいい。
同じ仕事するなら給料高い会社で働きたい。
出来れば楽に働いて楽に稼ぎたい。
まあ大抵の方はこう思うでしょうな。
私もその1人。
お金はいくらあったって困るものではないし、
通帳やタンスに寝かせていたって腐るものでもない。
お金さえあれば大概どんなものでも買えるし、
どんなサービスも受けることができる。
しかし今の時代はなかなか給料が上がらない時代。
かつ税金や社会保障費の出費も多いから、
可処分所得も徐々に減らされている。
私のように子供を抱えているならなおさらお金にシビアになるし、
いや結婚していない方だって、
将来の貯蓄とか老後の生活の蓄えを考えれば、
いろいろ不安だって当然あるわけで。
だからできれば給料がいい会社に勤めたいと思うし、
同じ給料ならほかの妥協点(例えば休みが多い、残業がない・・・など)
とバランスをとって決めていると思う。
今の時代、学費がどんどん上がっているんですよね・・・。
うちの職場でも結構お金に苦労している新入社員も多い。
特に薬学部卒の場合は学費が高い分、
奨学金を利用している方も非常に多いので、
仕事内容ではなく額面で給料の高い会社を選ぶなんて、
何ら不思議なことでも何でもない。
だから転職理由で給料を選ぶケースはそれなりにある。
立場上、よく相談されるのでわかる。
もちろん最も多い退職理由はおそらく人間関係とは思うが、
それでも
「うちの会社、ちょっと給料低いですよね」
「別の会社のほうが給料良くてちょっとどうしようかと思っています」
みたいなことを言われる。
今の薬剤師の転職状況で考えると、
うちの会社より額面で見れば他社のほうがいいケースもあるし、
会社規模は問わず地方勤務で良ければ、
都心部よりも地方のほうが給料良いなんてケースも多々ある。
「もう給料低いので他社への転職決めました。」
と言われたらどうしようもないが、
「給料上げたいんだけど何とかなりませんか」
と転職を天秤にかけ交渉できないかと言われることがある。
(ちなみに私は人事権がないので給与決定権がないのだけど・・・）
なら社長や取締役に相談したらとは思うが、
それよりも先に考えてほしいことがある
私は必ずこう言っている。
「ちなみにあなたの生産性はいくら？」
要はあなたは仕事でいくら稼いでるのですかという意味。
はっきり言って薬剤師で下記項目に対して、
まともに答えられる人数は少ないのではなくほぼいないのが実感だ。
・店舗の客数は？
・処方箋単価は？
・売上は？
・物販の売上は？
・粗利率は？
・販管費は？
・在庫金額は？
・在庫回転率は？
・営業利益は？
・損益分岐点は？
管理薬剤師であったとしても全く把握していないケースも多い。
法律によって設置が義務付けられている薬局各店舗の責任者
または製造業では拠点ごとの責任者のこと
会社によっては薬局長と呼ばれていることも
イメージとして一般的に言う店長(ストアマネージャー)のような存在
自分の勤めている店舗の数字に全く興味ないのに、
よくもまあ自分の給料が低いだなんてよう言えますな。
店舗の数字がわからないのに、
どうやって自分の給料が高いのか低いのか判断した？
数字がわからないなら、
自分がどれほど稼いでいるのかも計算出来ないですよね？
自分の生産性もわからん奴に会社が、
「じゃあ、あなたの給料上げますね」
なんて言うわけない・・・。
言うても薬学は理系ですから、
自分で計算して自分の価値を理解してから、
プレゼンしてくださいね。
単に給料の額面だけ見て、
高いだの低いだの判断しないでね、
小学生じゃないんだからね。
「実際に計算してみたらどう？」と言っても、
9割方その後に相談来る者はいない。
そして結局転職もしない。
彼らは面倒くさいため計算をしていないのか、
計算したところ自分の稼ぎに対して、
今の給料が高いと判断したのか・・・。
どっちなんでしょうかね。
ちなみにうちの会社、
確かに他社と比べ額面では太刀打ちできない場合もあるが、
グレードごとの業務内容や役職手当、
労働条件や拘束時間を考えると
個人的には今までの会社で効率よく稼げていると思う。
なんせ以前勤めていたブラックストア・・・じゃなくて、
ドラッグストアでだいぶやられた時期がありましたので・・・。
それに比べれば今はなんていい条件なんだと感じる日々。
額面だけで転職した方たちへは、
今頃後悔していないことを切に望む・・・。
