前回のブログでレンタカー回送業者の応募の検索方法についてお伝えしました。
今回は実際にレンタカー回送業者をどんな基準で選んで応募すればいいかを、
私の体験を基にして説明していきます。
募集内容をみるとどの業者もあまり変わらないように見えるかもしれませんが、
業者選びで働きやすさや収入に大きな差が出るというのをご存じですか?
提携しているレンタカー会社の数や回送ルート、
報酬はどのように計算されるのかやさらには保険やトラブル対応の違いまで、
よく比較しないと「思っていたのと違った…」と後悔する可能性もあるのです。
前回の記事はこちら
副業レンタカー回収は稼げる?40代会社員が体験した報酬のリアル
この記事では私自身が副業としてレンタカー回送に取り組んできた経験をもとに、
業者選びで重視すべき5つのポイントをわかりやすく解説します。
これから副業を始める皆さんが後悔しないように、ぜひ参考にしてみてください。
目次
レンタカー回送の副業、業者選びが重要な理由
・なぜ業者によって働きやすさが違うのか
・業者選びを間違えるとどうなる?よくある失敗例
業者選びの5つの基準とチェックポイント
・提携レンタカー会社の数と仕事量の安定性
・回送ルートの特徴と自分の生活エリアとの距離感
・1件あたりの報酬単価と支払い条件
・トラブル・事故時のサポート体制と保障制度
・依頼連絡の頻度と仕事開始までの流れ
まとめ
レンタカー回送の副業、業者選びが重要な理由

レンタカー回送は運転免許があれば年齢や性別を問わず誰にでも始められる副業です。
しかし実際にやってみると「どの業者を選ぶか」で働きやすさや収入、
継続のしやすさに大きな差が出てしまいます。
仕事の内容は一見簡単そうに見えシンプルではありますが、
依頼の頻度や報酬の仕組み、サポート体制など、
業者によって細かな対応に違いがあるため注意が必要です。
なぜ業者によって働きやすさが違うのか
レンタカー回送の副業はどの業者でも「車を運ぶ」という仕事に違いはありません。
ですが私が実際に回収業者との面談ややり取りで感じたのですが、
業者ごとの働きやすさに思った以上の差があることに気づきました。
たとえば提携しているレンタカー会社の数が多い業者なら、
それだけ依頼も多くなり仕事数が安定し依頼が継続します。
反対に提携先が少なければ仕事の依頼数も限られてしまい、
「せっかく登録したのに全然依頼が来ない」ということにもなりかねません。
またどの地域を中心に仕事があるのかも重要です。
都市部を中心に回送が集中している業者もあれば、
観光地と都市部、空港と都市部を中心としたルートが多い業者もあります。
自分の生活エリアや交通手段と合っているかどうかで効率の良さも大きく変わってきます。
なかでも「依頼されるルートと自分の生活エリアの距離感」は、特に重要なポイントです。なぜなら仕事を請け負う際に、
自宅と車を引き取る場所(営業所など)と、
車を納車した場所と自宅との移動費(交通費)は払ってもらえないケースが多く、
得られた報酬の中から払うことになるからです。
さらに1回あたりの報酬金額や支払いサイト、
事故などを起こした際の保険の取り扱いや、
トラブル時の電話対応を含めたマニュアルなど、
細かい部分のサポート体制も業者ごとに異なります。
初めて副業をする方にとっては、
こうしたサポートの有無が安心して続けられる大きな要素になるのではないでしょうか。
だからこそ「どの業者を選ぶか」で、
・収入の安定性
・仕事のしやすさ
・続けやすさ
のすべてが変わってくることを始める前にしっかり理解しておきたいところです。
業者選びを間違えるとどうなる?よくある失敗例
「とりあえず応募してみよう」と深く考えずに回送業者を選んでしまうと、
あとになって「こんなはずじゃなかった…」という状況に直面することがあります。
私自身の体験談や知人の体験談を交えながらお伝えします。
よく聞く失敗例として多いのは案件が思ったよりも少ないというケースです。
これは提携しているレンタカー会社の数が少なかったり、
登録しているドライバー(副業の方含む)が多いと競争率が高くなり、
結果的に自分に回ってくる依頼が少なくなってしまうケースもあります。
さらに依頼エリアが自分の生活エリアから離れているため、
効率よく働けなかったり移動費(交通費)が重なり、
思ったほど収入が得られないケースもあります。
また納車前に補給するガソリン代や洗車代、
指定があった場合の高速代金などの移動費は基本的に立替が必要になります。
報酬の支払い期限が長い場合は、
精算されるまでに時間がかかることになり立替金額が大きくなってしまいます。
こうした条件を事前に把握しておかないと金銭的なストレスを感じることになるでしょう。
さらに見落としがちなのが運転中の事故やトラブルが起きたときのサポート体制です。
私も一度あったのですが、
指示されたレンタカーの車種と営業所で依頼された車種が違ったケースがありました。
当然レンタカーの車種が違えば納車先の営業所も異なります。
担当者にすぐに電話がつながらず、
確認が取れるまで1時間ほど待機になったことがありました。
レンタカー回送は車の引き取りから運転、納車まで一人で行う仕事だからこそ、
業者側の対応のスムーズさが非常に重要なのです。
これらの失敗は業者選びの段階で情報をしっかり集めていれば、
ある程度防げた可能性が高いと思います。
だからこそこれから始める方には、
焦らず慎重に業者を比較して選ぶことをおすすめします。
業者選びの5つの基準とチェックポイント

ここまでの説明で「どの業者を選ぶか」は、
報酬や働きやすさに直結することがご理解いただけたかと思います。
一見するとどの業者も同じように見えるかもしれませんが、
契約内容や実際の業務には細かい部分に違いがあり、
見落としてしまうと「想像と違った…」と後悔してしまうかもしれません。
次は私自身の体験も踏まえて、
業者を選ぶ際に必ずチェックしておきたい5つの基準を紹介します。
これから副業を始めようと考えている方はもちろん、
すでに登録を検討している方にも役立つ内容になっていると思います。
提携レンタカー会社の数と仕事量の安定性
レンタカー回送の副業では、
どれだけ仕事を受けられるかが継続のしやすさや収入に大きく関わります。
そのため業者がどのくらいのレンタカー会社と提携しているかは、
業者選びで必ずチェックしたいポイントです。
提携先が多ければそれだけ依頼の件数も増えやすく、
仕事が安定して入りやすくなります。
逆に提携先が少ないと思うように依頼が回ってこない可能性が上がります。
私もそうですが副業やり始めて「さあ稼ぐぞ」って時に、
仕事が少ないと気持ちもなえてしまいますよね。
また提携先が多い業者はそれだけ業界内での信頼も厚い可能性があり、
運営がしっかりしているという判断材料の一つにもなります。
安定的に稼働したいと考えている方は、
必ず業者の提携先の数や規模感を確認しておくべきでしょう。
回送ルートの特徴と自分の生活エリアとの距離感
レンタカー回送の仕事は車の移動だけでなく、
車の受け取り地点までの移動と納車後の帰宅手段も含めて、
スケジュールを考える必要があります。
そのため自分が住んでいるエリアと、
業者が多く取り扱っている回送ルートとの“距離感”を確認しておくことは非常に大切です。
例えば都心と空港の間を中心としたルートが多い業者もあれば、
観光地や地方都市間での回送がメインの業者もあります。
先ほども説明しましたが移動にかかる交通費は基本的に支払いされません。
生活圏から遠いルートが多いと仕事に入るたびに長距離移動が発生し、
実費の交通費も時間もかかってしまいます。
これは副業続けていくうえで大きな負担になります。
実際に私も、日によっては「非効率なルート」を依頼されることがあります。
もちろんどの業者と契約したとしても、
依頼内容が全てこちらの思い通りになるわけではありません。
ですがそれでも極力ミスマッチを起こさないように、
起きるとしてもできるだけ少なくなるよう考える必要があります。
業者選びの際は自分の生活圏とルートが重なるかどうか、
引き取り・納車後の交通アクセスはどうかを事前に確認しておくと、
無理なく続けやすい環境になるはずです。
1件あたりの報酬単価と支払い条件
レンタカー回送の副業で気になる点のひとつが、
「実際どれくらい稼げるのか」という報酬面ではないでしょうか。
業者によって報酬の設定は異なりますが、
1件あたりの単価や支払い方法は事前に必ず確認しておくべき大切なポイントです。
報酬単価は距離や回送ルートによっても変わりますが、
私が経験した限りでは1件あたりだいたい1,000円〜3,000円くらいだと思います。
なお繰り返しになりますが、
引き取り先・もしくは納車先までの交通費は基本出ませんので、
実質交通費込みの報酬金額と考えてください。
また業務内容によってはガソリンの満タン給油や洗車を求められる場合があります。
この場合は一時的に自分で建て替える必要があります。
また指定があれば同じく立替にはなりますが高速代も支給されます。
注意点は指定がない場合は高速代は支給されません。
指定がないのにも関わらず「早く仕事を終わらせよう」として高速利用すると、
すべて実費になりますので気を付けてください。
報酬の支払いも業者によって異なり、
即日・週払い・月末締め翌月払いなどがあります。
ちなみに私は月2回の支払いとなっています。
月単位で支払われる場合、
その分自分の立替金額も大きくなりますので注意しましょう。
トラブル・事故時のサポート体制と保障制度
レンタカー回送の仕事は基本的に「一人で車を運ぶ」業務です。
誰にも頼れない状況で働くからこそ万が一のトラブルや事故が起きた際に、
業者がどれだけ迅速かつ丁寧にサポートしてくれるかは非常に重要なポイントです。
私自身も実際に、
指示された車種と営業所に用意されていた車が違っていた
というトラブルを経験しました。
この時はすぐに業者の担当者と連絡が取ることが出来ず、
その後の確認と調整に1時間以上かかってしまいました。
仮に連絡を取るのにもっと時間がかかっていたら・・・、
と思うとかなり不安になりますよね。
このようなケース以外にも運転中の事故や納車先でのトラブルなど、
さまざまな問題が想定されます。
専用のサポート窓口があるかどうか、
緊急時の対応マニュアルが整備されているかどうかなど、
業者ごとの体制には違いがあります。
また事故が起きた場合に保険でどこまでカバーされるのか、
あるいは個人で別途保険に加入する必要があるのかも、
事前に確認しておきたい重要なポイントです。
私の場合は実際の報酬額に対して数%の保険料が天引きされる仕組みです。
知人の中には「月額定額で保険料を支払う」タイプの業者と契約している方もいます。
さらに補償される金額の上限や免責事項の内容も業者によって異なるため、
万一に備えてしっかりチェックしておくべきです。
こうしたリスク時の対応や補償制度が整っているかどうかは、
安心して長く働き続けられるかどうかに直結します。
業者選びの際は、ぜひこの点も見逃さずに確認するようにしましょう。
依頼連絡の頻度と仕事開始までの流れ
レンタカー回送の副業をスムーズに続けるには、
どのように仕事の依頼が来るのか、
あらかじめどのくらい先までスケジュールを提出する必要があるか、
自分の生活リズムに合っているかを確認しておくことが大切です。
まず業者との連絡手段ですが、
業者独自の専用アプリを使用するケースや、
LINEを使って案件の通知が来るケースがあります。
もちろん電話やメールで個別に連絡をとるタイプもあります。
実際に受ける案件は業者から数件提示のうち自分で選択できるケースもあれば、
業者が個人毎にルートを設定し指定された案件を受けるケースもあります。
また数日前に通知が届く業者もあれば、
前日にならないと依頼が届かない業者もあります。
スケジュールの提示は1か月分をまとめて申告するのを求める業者もいれば、
直近1~2週間分の申告で済む業者もあります。
また急遽の予定変更、例えば急な用事が出来たり、
体調不良に陥った場合にいつまでならキャンセルが可能なのかも、
事前に確認しておくと安心です。
ちなみに私のケースだと以下になります。
・連絡や業務内容の報告などは業者専用アプリを使用、当日の急なトラブルなどは電話窓口
・予定は月末までに次月1か月分を提出
・追加で仕事を入れたい場合は案件日の4日前までに連絡
(確実に仕事が入るかの保証はなし)
・当日の急な体調変化によるキャンセルは当日朝でもOK
・案件は業者指定のルートで変更はできない
・案件の連絡は前日にわかる
こんな感じです。
これから副業を始める方の参考になればうれしいです。
まとめ
レンタカー回送の副業は運転免許さえあれば比較的手軽に始められる仕事です。
しかしどの業者と契約するかによって、
働きやすさや収入の安定性に大きな差が出てくることも事実です。
提携先の数や回送ルート、報酬単価やサポート体制、
連絡手段やスケジュールの柔軟さなど、
重要なポイントを見落とさずに確認することが大切です。
実際に始めてから「思っていたのと違った…」とならないよう、
今回ご紹介した5つの基準を参考にぜひ慎重に比較検討してみてください。
副業を長く続けるために大切なのは、
「無理なく、自分のペースで取り組める環境を選ぶこと」。
本業との両立が求められる副業だからこそ、
自分に合った業者を見つけることが成功の鍵になります。
さて次回の記事では、
実際の仕事内容や私が得ているリアルな報酬について詳しくご紹介します。
「副業として本当に稼げるのか?」気になる方は、ぜひ続きをご覧ください。