「このまま会社に残っていいのかな・・・」
「今の会社、辞めようかな・・・」
サラリーマンであれば誰だって必ず考えることでしょう。
給料を貰っている以上、
自分が好きな仕事や興味のある仕事ばかりではない事を頭では理解していたとしても、
心と頭がついてこないことは誰にでもあることです。
転職を考えること自体は悪いことではありません。
今の状況からよりよい環境も求めているわけですから、
非常に前向きに自分の今後のキャリアプランを考え、
見据えている方と言えます。
将来的にプラスになる転職は大いに賛成です。
とは言え転職にはデメリットもあります。
むしろデメリットがない転職はないと考えるべきです。
そのデメリットを判断したうえで転職を行わないと、
結果として後悔することになるでしょう。
そもそも今の不満や希望する環境が、
必ずしも転職先に整っている保証はありません。
もしかしたら転職というリスクを取らなくても、
今の職場で解決できる可能性があるのであれば、
転職せずに会社に残るという選択肢も考えておくべきと思います。
考えてほしいことはあなたの悩みが「転職によって解決できるのかどうか」です
目次
・自分が転職したい理由を整理する
1,人間関係
2,待遇
2-1お金(給料)
2-2役職
3,職場環境
4,やりがいスキルアップ
・まとめ
ちなみに私の職歴(転職歴)は以下になります。
1社目:大手GMSに就職
(誰もが知っている大手総合スーパー、当時の売上規模はグループで1兆円以上)
2社目:中規模ドラッグストア
(当時の売上規模で約300億円)
3社目:国内大手ドラッグストア
(当時の売上規模で約2,000億円)
4社目(現在):調剤メインの薬局
(店舗数は20店舗ほどのローカルチェーン)
自分が転職したい理由を整理する
まず大事なのは、
自分が何で転職をしたいと考えているのか、
どんな理由で今の職場に不満を感じてるのか
を整理することです。
しかもより細かく、具体的にイメージ出来るのかはとても重要です。
表現は悪いですが、
「何となく今の職場がいやになって、いろいろ考えるのが面倒になって、
とりあえず転職考えようかな」
程度であれば確実に転職は失敗します。
リスクしかない転職になります。
間違いなく断言できます
私は今まで自分自身も転職を経験していますし、
また会社を辞めたいと申し出た部下や社員に対して説得したことも多々あります。
逆に退職を後押しというと大げさにはなりますが、
状況によって転職を勧めた経験もあります。
何かのデータを集めたわけではありませんが、
「転職する」たいていの理由は以下になるのではないかと思います。
1,人間関係(いじめ・パワハラ含む)
2,待遇(給料が低い、昇進できない)
3,職場環境(休みが取れない、残業が多い)
4,やりがい・スキルアップを感じない
これらを例にして、実際にどう考えて行動したほうがいいのか、
あくまで個人的な思考にはなってしまいますが、
書き綴っていきたいと思います。
1,人間関係
同じ職場の人と合わない、
考えが違いすぎてついていけないなど、
人とのつながりでどうしても自分が、
「気持ちよく働くことが出来ないこと」はよくある話です。
とは言え仕事は自分1人では完結できないことがほとんどですから、
他の社員と全く接することなく仕事をするのはほぼ無理な話。
あの上司とは気は合わないけど仕方なく指示に従っている。
あの部下は全く私の話を聞いてくれないが、
人がいないため頼らざるを得ない。
すぐさぼる同僚がいるが要領がよく上司受けもいいから、
こっちにいやな仕事ばかり回ってくる。
などなど・・・
仕方なく我慢して付き合っている方も多いと思います。
さらにもっとひどいケースとして、
同僚から無視されるなどのいじめ、
上司からのセクハラやパワハラなど、
精神的に追い込まれることもあります。
さすがに心がすり減っていくのは避けなくてはなりません。
転職する理由を考えていくと、
たった一つの要因だけで決める方はほとんどいないはずです。
いくつかの要因が絡み合って転職しようと考えるわけですが、
必ず理由の一つに上がるのは「人間関係」です。
考えてみれば当然だと思います。
そもそも職場は働いてお金を稼ぐ場であって、
自分と同じ考えの方が集まってできた場ではないからです。
気の合う方と過ごすプライベートとは全く異なる環境です。
みんな仲良くねって思ったところで「3人集まれば派閥」ではないですが、
残念ながら仲良くなれない方が存在します。
ここで考えてほしいのは人間関係の問題はどの職場でも起こりえるテーマです。
つまり転職先でも起こりえるということです。
極端な話ですが無人島で自給自足の生活をしない限り、
人間関係を避けられる術はないのかもしれません。
もし転職理由が人間関係というのであれば、
一度考えてほしい対応は異動願いです。
職場が複数以上ある会社であれば、
まずはその環境から去るということを考えてみてください。
例えばあなたの会社の事務者や支店、
店舗などが10あるとしたら、
今あなたが見ている職場は会社全体から見ると10%ほどしか見えていません。
言い換えれば残りの90%は別の環境があるということになります。
人間つらくなってくると視野がどんどん狭まっていきます。
今見えている景色がこの世の全てだと錯覚しそうになります。
ですがあなたの職場は会社全体の姿ではありません。
あくまで一部の環境です。
ですから一度異動による解決策がないのかは考えていいと思います。
2,待遇
働く理由を考えた時、ナンダカンダ言いながら気にしてしまう項目。
それは生活する上で重要な要因である、
「給料」という項目は外せないのかもしれません。
もちろん楽しさややりがいも重要な要因とはなりますが、
残念ながらやりがいを食べ続けたところでおなかは膨れないのが現実。
安定した生活を手にする上では何より給料(お金)は重要になります。
また人によって重要視するのが組織内での役職やポジションではないでしょうか。
最近の傾向としていわゆる出世欲が、
あまりない方が増えていたような印象がありますが、
それでも大きな仕事をしてみたいという方にとっては、
ずっと一社員として働くよりは、
それなりの役職に就いた方がその可能性は広がります。
昇進したいのになかなかチャンスが巡ってこない、
そもそも上の世代が詰まっており、
当面の間はポストが空かないとわかっている場合なども、
転職理由として考える方もいることでしょう。
2-1 お金(給料)
ではまずお金についてスポットを当てますが、
そもそも皆さんは会社の賃金規則を目にしたことはあるでしょうか。
そこそこ規模のある会社であれば大抵の場合は規定されているはずです。
そこに書かれている内容は、
仮に会社に残って働いていた場合の賃金カーブが書かれているはずです。
もし自分の希望する給料があるのなら、
実際に何年かかって到達できるものなのか、
ある程度は想像できるはずです。
それと自分自身の給与の内訳もよく見ておくべき点です。
例えば給料の額面が30万円だとしても、
薬剤師の方の給与構成は「基本給+資格手当」なはずです。
「基本給(20万円)+資格手当(10万円)」と、
「基本給(15万円)+資格手当(5万円)」は、
確かに額面でいうと同じ30万円ですが中身は全く違います。
基本的には基本給が高い方が断然有利です。
何故かというと、
1,基本給の規定を変えることが難しい(簡単に基本給は下がらない)
2,資格手当は調整給のため額面変更は比較的行いやすい
3,賞与がある会社であれば基本給が高いほど賞与額が増える
が主な理由になります。
今の会社の規則を知ることで、
他社の給与提示の比較もわりと楽にできます。
仮に転職活動をしていて、
相手先の提示額が同じ30万円の場合、
基本給の比較が出来るわけです。
簡単な比較ですが基本給の額面のチェックは結構重要だと私は感じます。
また給与規則からわかる利点の一つに、
自身が役職に就いた場合の給料が予測できることがあります。
もし給料の低さが不満なのであれば、
あなたの会社がブラック企業でない限り一番の近道は昇進です。
もちろん今の会社でポストが空いているのが条件にはなります。
転職する際に相手の会社の環境がどうなのかも全くわからない、
何を求められるかもわからない転職先で給料を上げるよりも、
今の環境下でちょっと出世したほうがはるかに効率が良く、
しかも勝手知ったる仲間や環境がそろっているわけですから、
リスクもたいしてありません。
(もちろん出世したことによる責任は問われますが・・・)
転職することによるデメリットの一つに人間関係の再構築があります。
相手を知ってるということは、
相手の警戒心を下げることにつながります。
もしあなたが転職先で何らかの役職に就いた場合、
就任後に苦労する点の1つとして、
「部下になった方が自分の指示を受け入れてくれない」
が起きるはずです。
誰でもそうだと思いますが、
全く知らない人から指示を受けると身構えると思いますが、
少しでも面識があれば、
だいぶ警戒心も下がる経験をしたことがあるはずです
「あなたを知らない」ということは意外と大きなリスクになるのです。
2-2 役職
もしポジションや役職者になれないなどが転職理由の場合、
あなたが求める役職により状況は大きく異なります。
どこのポジションが分かれ目かというと管理薬剤師以下かこれ以上かになります。
働く場としては店舗中心で働く役職か、
本社(本部機能)を主に働く役職なのかという意味です。
もしあなたが管理薬剤師の役職を求めるのであれば、
比較的募集数はありますのでそこまでハードルは高くありません。
なぜ管理薬剤師の募集数がある程度あるのか、
理由は複数の要素が絡みますが、
一つの理由として管理者として働くことを拒否する薬剤師が一定数います。
多くの薬剤師が「管理者」としての責任を、
あまり背負いたくないという思いからかもしれません。
また年齢の高い層からの世代交代を求める会社もあります。
管理薬剤師がいなければ薬局運営はできませんので、
経営者にとっては管理薬剤師(候補者含む)の社員確保は大きな課題となります。
多少の研修期間はあるかもしれませんが、
タイミングが合えば転職後に早くにして管理薬剤師として働くことも可能ではあります。
とはいえ、気をつけるべき点もあります
その一つは地域体制加算を算定している薬局です。
条件としてその店舗に1年間の所属期間が必須になるためです。
またあなたが管理薬剤師としての経験があるか無いかでも、
相手先の会社の評価は大きく異なります。
そもそも管理薬剤師未経験での転職の場合は、
いきなり管理薬剤師として任せることはほぼないと考えてください。
未経験での管理薬剤師の転職希望は、ハードルが高いです。
さて、管理薬剤師のような店舗での勤務とは異なり、
本社を主として働く役職を希望する場合、
(役職としてはSV:スーパーバイザ、AM:エリアマネージャー、課長職など)
かなりのハードルが上がることを覚悟してください。
そもそも会社が求人を出す最大の目的は、
現場で働く社員不足のためがほとんどです。
つまり現場での即戦力を求められるということです。
本社役職者としての求人が無いわけではありませんが、
どの会社が求人を出しているのかを個人で調べることはほぼ無理です。
知り合いの経営者がいて募集している話があればいいでしょうけど、
ほとんどの方はこんな話にかすりもしない方が大半です。
この場合は転職コンサルタントやエージェントを利用するのが最も近道でしょう。
それでも条件に合う求人はなかなかないと思います。
当然ですが役職経験者であることを求められるのは言うまでもありません。
3,職場環境
経営者は出来るなら少ない人数で経営を回したいというのが本音です。
ですが行き過ぎた人件費の抑制は、
単純に現場で働く社員の負荷を大きくさせます。
そんな職場では休みが取りにくい、
残業の負担が大きいという不満が出るのは、
なんら不思議なことではありません。
単純に人員不足から社員の不満が爆発するケースはよくある話で字はないでしょうか。
もし社内で解決させようと考えるなら、
その職場の責任者に業務量を減らしてもらうか、
人事権を持つ役職者に他職場からの異動による人員補充の依頼するか、
それこそ中途採用をお願いするしかありません。
とは言え職場の責任者程度の権限では、
そもそも人事に対する権限がないケースが多く、
その責任者でさえも上から降ってきた仕事を
単に他の社員に割り当てるにすぎないケースもよくある話です。
さらに人件費を上げることに対して、
なかなか腰が重いのが多くの会社の現状であり、
今までこの状況を知っていたうえで放置してきたとなれば、
基本的に人を増やす気がないと考えていいでしょう。
無理して働いて体や心を壊すくらいなら、
転職を視野に入れることはむしろ必須かもしれません。
ただし転職する際に考えるべき注意点があります。
もし転職しようと考えた場合、
求人を出している相手の会社も過度の人員不足になっている可能性があるのです。
繰り返しになりますが経営者は、
「人件費は出来るだけ少なくしたい」のが本音です。
その経営者が
「さすがにこの人員はまずいであろう・・・」
と考えたうえで求人を出すわけですから、
当然あなたに求められるのは即戦力であり、
人員が不足した職場への補充となるわけです。
「忙しいと思って転職したけど、
むしろ環境がさらに悪くなり転職すべきでなかった・・・」
なんてことにならないよう、
自分が考える忙しい基準を設定し、
今の職場と相手先に職場とで「忙しい」を、
明確に比較できるよう自分自身で考える必要があるでしょう。
4,やりがい・スキルアップ
仮に転職先でやりがいを求めるとき、
今やりたいことを優先するのも一つの選択肢です。
自分が求めるスキルアップも同じで、
今自分が身に付けたいスキルを優先するのも当然ありです。
ですが個人的にはやりたいことを優先する転職は20代までかなと思います。
30代以上であるならより先のキャリアプランも考えたほうがいいです。
というのも会社は社員の年代によって求める業務内容が徐々に変化するからです。
もしあなたが目先のやりがいやスキルアップだけを追いかけてしまうと、
会社から見て本来身に付けてほしいスキルの習得のタイミングを逃す可能性があり、
結果会社から見て求められる人材から外れることだって多いにあり得る話です
やりがいは大事ですしスキルアップは必須です。
ですが自分で身に付けたいスキルと、
雇う側から求められるスキルは少し異なります。
今の職場ではスキルアップにつながらないと思っていても、
実際には別のスキルが身についているのかもしれません。
私はよく部下から、
「うちの会社は研修が少ない」「学ばせてもらえない」
と言われることが多いですが、そんなことはないと思っています。
会社は現時点で不足しているであろう社員のスキルや、
これから身についてほしい考え方などを精査したうえで、
社内研修会を設けたり勉強会を開いています。
過去勤めていた会社全てに研修の機会は設けられていました。
実際に世の中見ても研修の場が0の会社の方が少ないと思います。
現時点において会社が学んでほしいスキルが、
あなたが求める(身に付けたい)スキルと一致していないだけなのです。
会社側は社員には出来るだけ長く働きてほしいと考えています。
理由は先ほど申した通り人材確保の観点からです。
ですから長く働いてもらうには会社として、
社員に身に付けてほしいスキルや知識があります。
しかし会社が学んでほしい事が、
必ずしも社員が学びたい事になるとは限りません。
今の環境では学べないと嘆いているかもしれませんが、
そもそも実際には学べない環境なんて基本的にほぼありません。
ましてや転職先にあなたが学びたいスキル、
それによるやりがいのある仕事環境があるとも限りません。
そもそも仕事は基本的に同じ作業の繰り返しです。
これはどの職種も同じだと思います。
転職先が同業種であるなら、
なおさら仕事でやる作業なんてほとんど変わりません。
今ある環境が果たしてやりがいの無いことばかりなのか、
本当にスキルアップが出来ないのか、
少し視点を変えて考えてみてはどうでしょうか。
実はあなたが気が付いていないだけで、
会社は学びの場を設けているかもしれません。
まとめ
転職は今の職場環境を変え、
自分のスキルアップや今後のキャリアプランに、
良い影響を与えるきっかけになることは間違いありません。
しかし現状の分析をしなかったり、
自分自身が何が不満で何を求めているのかを整理しないままでは、
正しい対応法が見つからないばかりか、
そもそも転職に過大な期待をかけているままでは、
転職そのものがリスクになる可能性が非常に高くなります。
同じ業種に転職するのであれば、
今の職場で抱えているあなたの問題点や不満が、
実は他社でも同じようなことが起きているなんてケースは珍しくないのです。
今回は転職理由ごとに考える対応法をお伝えしましたが、
転職理由はたった1つの理由で考えるわけではなく、
誰もが複数の理由が絡み合っていると思います。
転職は必ずリスクが付きまといますから、
今の会社でも何らかの解決法があるならば、
今のまま残るという選択肢も残しておくべきだと私は思います。
今回の内容が少しでも役に立てたらうれしいです。
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もしどうしても転職に関心があるのであれば、
自分自身で調査したり相手先の企業と連絡を取ったりすることは可能ではありますが、
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アポプラス薬剤師の特徴は対応の手厚さにあります。
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